最後だとわかっていたなら・・・

皆さま、こんにちは。

副院長の弘子です☺︎

私の大好きな本

『最後だとわかっていたなら』  ノーマ・コーネット・マレック作

先日の井上裕之先生の講演会でもご紹介されていました。

以前、井上先生から教えていただいて読んでから、

この本の中の詩がいつもわたしの心の中にあります。

少し長くなりますが、ここでご紹介させていただきます。

 

あなたが眠りにつくのを見るのが

最後だとわかっていたら

わたしは

もっとちゃんとカバーをかけて

神様にその魂を守ってくださるように

祈っただろう

あなたが

ドアを出て行くのを見るのが

最後だとわかっていたら

わたしは あなたを抱きしめて キスをして

そしてまたもう一度呼び寄せて

抱きしめただろう

あなたが

喜びに満ちた声を

あげるのを聞くのが

最後だとわかっていたら

わたしは その一部始終をビデオにとって

毎日繰り返し見ただろう

あなたは言わなくても

わかってくれていたかもしれないけれど

最後だとわかっていたら

一言だけでもいい・・・

『あなたを愛している」と

わたしは 伝えただろう

確かにいつも明日はやってくる

でも もしそれがわたしの勘違いで

今日で全てが終わるのだとしたら、

わたしは 今日

どんなにあなたを愛しているか 伝えたい

そして わたしたちは

忘れないようにしたい

若い人にも 年老いた人にも

明日は誰にも約束されていないのだということを

愛する人を抱きしめられるのは

今日が最後になるかもしれないことを

明日が来るのを待っているなら

今日でもいいはず

もし明日が来ないとしたら

あなたは今日を後悔するだろうから

微笑みや 抱擁や キスをするための

ほんのちょっとの時間を

どうして惜しんだのかと

忙しさを理由に

その人の最後の願いとなってしまったことを

どうして してあげられなかったのかと

だから 今日

あなたの大切な人たちを

しっかりと抱きしめよう

そして その人を愛していること

いつまでも いつまでも

大切な存在だということを

そっと伝えよう

「ごめんね」や「許してね」や

「ありがとう」や

「気にしないで」を

伝える時を持とう

そうすれば

もし明日が来ないとしても

あなたは今日を後悔しないだろうから

 

家族にはもちろん、友人、患者さんに、

この瞬間、

愛をもって伝えたいとあらためて思うのでした。

抱きしめることができない相手なら、

抱きしめる気持ちで

声をかける、話をする・・・。

今日もそんな気持ちで、過ごしたいと思います。

 

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