レーザーでできること⑥ レーザーの効果2

皆さま、こんにちは。 副院長の弘子です☺︎

前回に続いて、レーザーの効果についてお伝えしますね。

4)殺菌効果
レーザーは高い殺菌効果があります。 歯科疾患の原因の多くは細菌であるため、レーザー治療はとても有効です。

殺菌効果の大部分は熱による効果です。
熱による効果の他に、光電離効果、光音響効果(治療経験された方は覚えていらっしゃると思いますが、バチバチ!と音による振動があります。)、光破砕効果(歯肉縁下の歯石も破砕します)でも滅菌されると言われています。

5)細菌性内毒素の失活効果
LPS(リポポリサッカライド;細菌性内毒素)の生物学的活性が失われます。

6)硬組織に対する効果 (お口の中では歯)
 a. 裂溝部の清掃・殺菌効果
裂溝とは奥歯や前歯の裏の溝のことです。 生えてきたばかりの永久歯などはこの部分が深く、虫歯ができやすい状態です。そのため、この深い溝にシーラントという溝埋めの予防処置をすることがあります。シーラント前の今までのブラシによる清掃や薬液やポイックウォーターによる清掃よりも、付着物がより除去されます。また、歯質強化もできる上、シーラントと歯の表面の緊密な接着面が得られるとの報告があります。

b. 耐酸性付与効果
硬組織に対するスーちゃんの最も特徴とする効果です。エナメル質形成不全歯にも十分な耐酸性が得られ、亀裂などの障害が起こりません。裂溝に照射することで虫歯になる可能性がグンと減ります。

c. 初期う蝕進行抑制・再石灰化
初期カリエス(エナメル質の粗造感を伴う濃い白濁部)にNd;YAGレーザーを照射することで、約80%に粗造感の消失、約50%に白濁の一部/全部消失しています。かなりの効果が期待できるレーザー効果ですが、一度照射すればメンテナンスフリーになるわけではなく、セルフケア、診断経過観察にはいらっしゃってくださいね。

我が家でも、末娘の永久歯に照射して、歯質強化をしましたよ。

 

d. 象牙細管封鎖
象牙質の知覚過敏症の誘発痛を緩和することに役立ちます。
また、根っこの治療の時に照射することで、根っこの壁の象牙質の細管も封鎖されて、治療効果が高まるという報告がされています。

e. 歯の蒸散
Nd;YAGレーサーを照射することで、虫歯の部分を蒸散することができます。これによって、小さい虫歯のレーザー治療が可能になります。

f. 歯髄診断
大きな被せ物などが入っている歯で、歯髄(神経)の生死判定が困難な時、レーザー照射によって生死の判定が可能になることがあります。

次回は残りの効果

7)軟組織に対する効果


8)金属に対する効果

についてお伝えいたします。

次回でレーザーの基本的な効果についてお伝えできると思います。

基本的なことだけど、よく分からないレーザーのこと。まずは皆さまに、レーザーって何??から知っていただきたくて、7回に分けてお書きしています。

☺︎おまけ☺︎
どうしてこんなにも頑張れるのか・・・。
来院してくださっている患者さんはご存知かと思いますが、
私、元気すぎるぐらい元気です(笑)

なぜ、こんなにも元気なのか・・・。睡眠時間も決して長くないのですが・・・。

あっ!ゴールデンウィークはしっかりと睡眠をとりましたよ(^ ^) まるで、脱ぎ捨てられた服のように、そこに人がいるのがわからないくらいの熟睡・・・。

話がそれましたが、私の元気の源は、

人のお役に立ち、喜んでもらえる仕事をさせてもらっているからです。

私が学んでスキルアップ、知識を豊富にして皆さまに喜んでもらえるから、

毎日楽しくて仕方ありません。

学生時代は勉強することが苦痛でしたのに、

今は、学ぶことがそのまま皆さまのお役に立てると思うと、勉強は楽しみに。

やるべきことがやりたいことへ・・・。

だから、元気です。

そして、この連休にしっかりと睡眠もとりましたので、さらにパワーアップしていますよ〜。

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